ばのブログ

フルゆとり世代の俺

2019-01-01から1年間の記事一覧

たぶん今年最後

一つ、二つ前の記事のあとがきとか、今年あったことの総括とか反省とか、いくらでも書くことはあるんだろうけど、俺が気にしてんのはこの記事のタイトルの「たぶん」の部分を漢字にすると気持ち悪いとか、逆にその気持ち悪さがいいのか、とかそんなことばっ…

肺呼吸だけどね

マグロは止まると死ぬんだってさ 何で死ぬの? 泳いでないとエラが開かないんだって 生きるために動くんだね うん、そうなんだよ 疲れないのかな? うーん、マグロの気持ちはわからないけどさ けど? 疲れるんじゃないのかな そうだよね、疲れるよね うん、…

機械との生活

機械のいってらっしゃいは無機質だ 返事をしようとは思わない おかえりなさいだってそうだ 今日も返事はしなかった365日が経つのは年々早くなっていって また一年が終わる そういえば機械がここに来たのもちょうど1年前 なにかしてやろうにもなにをしてほし…

知った側から減っていく

昔、有名人が死んだニュースを見た。 顔も名前もわからないおじさんやおばさんだった。 たまになんとなく見たことある人が死んでいた。 死が意味することはわからなかった。 死という事実だけがこだまして、以後のことに目をやることも体を掠めた情報を咀嚼…

はなたれ

「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」 by パナソニック×はてなブログ特別お題キャンペーン くっついた離れた匂いがした しゃがんで摘んで植えてみた カラカラで晴れ渡って隅がいい そう思って、歩いて走って遠のいて 転んで、立って泣いて泣い…

わがまま

枯れ果てて咲くことはなくて 咲くことを願うこともない ただ枯れたくて枯れたくて水もいらない 路傍にすら咲けなくていい気に留めてほしくない むしられたくはない、耳に栓をしたい 閉ざして閉ざして気づいた顔と目が合った 近づかないで、そんな目をしない…

進む

並ぶはずがなかった 夢を見たんだ、きっと夢だったんだ 君と並ぶことなんてないと思っていたから タクシーで相席をした君のカバンが倒れる 咄嗟に支えて合った目を逸らさず君は少し笑って 巻きついたベルトが緩んだ フラットな姿勢でもたれた君の黒髪 濡れ羽…

近付いて吠えられると申し訳なくなるんだ

あの人も、あの人も、あの人も。魅せてくれたあの演技、届けてくれた音楽。選りすぐられた人間がしのぎを削る世界で、縋るものを求めて手を出すのか、それは当人にしかわからない。体を震わす感動を生み出した人に異物が混じって濁らせる。生み出された作品…

どこにもいないあなたへ

信じるか信じないかはあなた次第ってのは当たり前のことを伝えてるだけで、信じうる根拠を並べられても信じるに値する人の言葉だとしても、それを信じるか信じないかが自分次第なんてことはわかってる。 そこに信じさせようとする意志が介在していたり、その…

死神2

周囲を見回し様子を伺う。まず状況を整理しなければならない。私が立っている位置は教室の後ろにあたる位置で、正面には黒板と教壇、右を向けば廊下、左を向けば窓があった。廊下に近づくことに抵抗があったため窓の方へ歩を進めた。窓ガラスから見える景色…

いつやるか

今日はまだ、明日でいいや、何歳になったら、余裕がないから、お金ができたら、あれが終わったら、あの人のあとに、前が詰まってるから、みんなやってるから、それが普通だから、もう遅いから、まだ早いから無限に生み出せる言い訳に終止符を打つ男が一人。 …

この空は繋がっている。残酷に。見えないものを堆積させながら。

視界にあなたを捉えて踊った心を串刺しにした。黒芯にこびりついたドロにかまう余裕はない。こんな時代にインクは滲まない。感情を奮起させ手を振るっても、その一端でさえ薄紙に反映されることはない。知ってほしいのに、報せたいのに。 擦り切れた手と見開…

夜、今日をなぞってみた 夜、24は一瞬で 夜、一月を数えてみる 夜、30を聢と刻んで 夜、もうすぐ日を取る 夜、明日が今日に重なって 夜、もうすぐ日が昇る 夜、数時間後に今朝になり 夜、一周回って今は夜 夜、暗さの単位はどこが夜 夜、明るさの単位はどこ…

キリの悪い数字からのカウントに確かな自分を

四月から書き始めたブログの数が百に近づいてきた。 時の流れを測る物差しは至るところに転がっていて、それには気付きが大事になってくる。増えようが増えまいがどうでもいい話で、増えたからといって生活が豊かになることはない。それでもこのブログはいつ…

胡坐をかいていたくせに、望んでいなかったような態度に腹が立つ。

例えば、陽の人のマイナスな発言は陰の人から見れば妬みの対象になってしまったり、陰の人のマイナスな発言は陽の人から見れば一蹴出来てしまうものであったりするわけだけど、類は友を呼ぶという言葉が示すように、同じ属性は集まりやすいこともあって、陽…

関心が鬱陶しくて、無関心がうれしくて。

誰もいないホームで電車を待つ。ここは薄暗くて湿気が多い。小刻みに点滅する自販機が唸る。自販機と混ざる自分の呼気だけが鳴るホームが好きで、手をかけた煙草に火をつける衝動を抑えた。 向かいのホームにいた一人は、陰湿な景観にそぐわない電車の灯りに…

リアルタイムで殴り書くブログ

台風が来てる 仕事明けの帰路は土砂降りで、駅までの道にいつもの喧騒はなくて、駅の中も空っぽ 電車の中もすっからかんで、ぽつぽついる人は自分も含めてみんなカッパを被ってる なんだか戦いに行く人を乗せてるみたいで、ここにいる少数精鋭はここからどこ…

十分の輝きが訪れた先は下り。最盛と共に消え入れば、残されたものは全盛を環る。

輝きの絶頂には儚さが介在する。歩んできた道が報われる最高の瞬間は、同時に低落の兆しを見せる。 花火の開花にそれを重ねれば、さも美談として語れるだろうが、始まりから目指す場所の違いを鑑みると花火のそれとは大きく異なる。目指した場所に在り続ける…

「ジョーカー」最悪で最高なショーの始まり

非情で残酷で猟奇的で純粋な悪。私が興奮しているのは、人間の倫理的な善悪を完全に悪に振り切った人間、悪魔に成った悪の誕生を見ることができたからだろう。ジョーカーの誕生が描かれた今作でジョーカーはまぎれもなく人間だった。劣悪な環境に笑うことで…

寄り添う悪魔と正しい天使 あとがき

天使と悪魔っていう抽象的な存在が好きです。 抽象的であるのに具象的で、見えることはないのに姿を描いてはいつもどこかに存在している。 「寄り添う悪魔と正しい天使」は一人の僕(君)の一生です。彼の面白いところは最後の最後まで一度も悪魔の手を取らな…

寄り添う悪魔と正しい天使

小腹も空いたしお菓子をつまもうかな (つまむなんて言わずにたくさん食べちゃおう) (夕飯はもうすぐだから我慢するべきだ) 残って練習しないと (少しぐらい平気だよ、今日は帰ろう) (皆より上を目指すなら練習しないとね) 体調は優れないけど応援ぐらいはで…

薄れていく残響は退屈で艶やかで

熱が冷め残り香にまた酔わされて未練がないとは言いつつ酒を呷ってはその話 余韻を残しながら消えていくのは次との繋ぎ目が不自然に聴こえないように 空っぽが好きですか、含みがあるのは嫌いですか 傀儡をお求めですか、全てが嘘でもいいですか あなたが誰…

零の夏

今週のお題「夏を振り返る」 今週のお題「わたしの自由研究」 梅雨を終えて夏が来る。どこまで続くかわからない曖昧な雨が終わりを迎える頃には、この道を通ることも残り少なくなっているのだろう。 彼女の横にいる彼はそんなことを知る由もなく近づく休暇に…

死神

いつからか、目が覚めた感覚もなく、気づけばどこかの教室にいた。正確には私が知る教室の風景と酷似した机や椅子の配置、更には黒板があることでここが教室であるという答えに至った。 相違点を挙げるとすればこの薄暗さだろうか。遅くまで学校に残ったこと…

近づきたいのは、どこか似ているからなんだと思う。

ぱたっと降らなくなったことを愁いたら、聞いていたかのように降った雨。 突然の雨は気を使ってかその雨足はどこか控えめで、呼ばれるまで待っていた様子を見れば彼の性格を計り知ることは難しくない。遠ざけられることが多いことを念頭に置き、近づくことは…

一期一会かは選べるけど、多分もう会わないと思う。だから泣いてるんだよ。

深夜に響く爆竹が皮膚に触れた感覚のない外気の速度を上げ気温を下げる。 人の気配と息遣いに敏感な午前2時は1分を過ぎた頃か、もっと深い時間かもしれない。 風より早く駆ければ追ってくる気配よりも前からの抵抗が気になるように、出すぎた杭が打たれる…

燃やして燃やして燃やして 灰になれたら連れてって 燃えて燃えて燃えて 灰になるまで見ていて止めないで止めて止めようとして もう遅い遅くない顔を見せて 洗濯物が回る煙たい匂いも消える リセット出来るキカイをくれる 全部回してしまえばいい抱えたものを…

近所

見て、これん、なにこれびっくりすると思うよいや、なにそれ、怖いよいーから、いーからなにもよくないんだけどじゃー開けるねうんじゃーんえすごくない?なにこれ見ればわかるでしょそういうことじゃなくてもっと驚くと思ったのに驚くほど驚いてるよそした…

電車の先頭車両から車掌さんを覗く 少年の目は輝いて車掌さんも輝いて 少々のプレッシャーにいつも以上の安全確認 君の理想に、夢になれるように 小窓から覗くその世界 薄い壁が隔てる過去と今と未来の自分と自分 追い付いて追い付かれて渡して渡されて 繋い…

無限大に思える宿題も驚くほど近い蜃気楼も夏休みの41日目も深海で見たあの人も山奥のあの子も全部この暑さにあてられて見た幻なんじゃないかと思うこの頃ですがお元気ですか