ばのブログ

フルゆとり世代の俺

この空は繋がっている。残酷に。見えないものを堆積させながら。

視界にあなたを捉えて踊った心を串刺しにした。黒芯にこびりついたドロにかまう余裕はない。こんな時代にインクは滲まない。感情を奮起させ手を振るっても、その一端でさえ薄紙に反映されることはない。知ってほしいのに、報せたいのに。
擦り切れた手と見開かれた目から滴るものを拭うのは随分前に止めた。行き場を失った想いを荷台に乗せて手を降る。もういい、よくない、よくないけど閉じ込めるよりはいい。忘れることで消えてほしかった。残すことに耐えられなかった。色素が薄れて質量すらも失って無くなればいい。なのにどうしてそこにあるの。空気でさえ重みを感じるのに。重みのないこれはなに。どこへ行くの。そこにいるの。動けないなら運んであげる。運んでくれる人のところまで。