ばのブログ

フルゆとり世代の俺

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ぱらぱらまんが

教科書の右端で生まれる物語は著者と語り手から伝えられる本編を阻んでそれ以上の興味をくれた。 物語の作り手になりたくて書いた絵はページを捲っても滑らかに動くことはなくて、君の物語の一端に触れた私に生まれた黒いものは行き場なく溜まっていく。 度…

土竜

地で生きて海で生きて空で生きて 生きる場所のスタートラインでゴールまでの大半が消耗され、別の場所の者とすれ違うことはあれど長い年月で見ればそれは僅かであるのに、 あの時引き返したのはその僅かな出会い、あるいは出会い方に同情したからであってお…

この焦れったい暑さも開放的になる季節の訪れの中閉ざしてあるものを隠す材料に使って、隣の人の話にてきとうな相槌を打ちながらあなたを想っても私の存在は消えていると思うから、あの香水であなたみたいな人を連れてこようかな。

初めて会った

洋式便所行ったら後ろから入ってきたやつが口笛吹きながら横の便所入ったんだけど口笛吹きながら大きいの(多分)しててきっとあれは人型の音姫。

私は何度も帰ってます

もういいはよくなくて もうわかったはわかってなくて 帰れは帰っちゃダメらしいあなたが空気を読めというのなら気が向いたらの気が向くことはないことと 行けたら行くの行きたくないと こちらから連絡しますの連絡すんなを敏感に察知して 空気を読んでくれま…

葉日

大きな葉に溜まった雨に見とれる 触れたら落ちるその雨を作りたくて葉っぱに水をかけた 葉脈に沿ってちぎることしかしなかった私を恨んでいますか できるならもう一度 ああ、日が暮れる

タバコマジうぜぇ end

その日から北海道に連れていこうとする先生と頑なに拒む俺との戦いが始まるのだがそれはまた別のお話。 終わりにキングコングの西野亮廣さんが近畿大学の卒業式のスピーチでこんなことを言っていました。 未来を変えることはできないけれど過去を変えること…

突然降り始めた雨なのにそこに立っている君は まるでずっと雨が降っていたような佇まいで 保険をかけて持っていた傘を渡すことはないけど 気づかなくてもいいからここに置いておくよ 僕に雨が降ったとき気づかないけど きっと誰かが傘を置いてくれたと思うん…

遊びじゃない

鉛筆を転がして出た目の分だけ進む。 止まったマスに書かれた出来事は人生ゲームほどユーモアに溢れていない。つまらない。 マスの出来事も書いてみようか。 過ぎてしまったら戻れない。つまらない。 戻る鉛筆も作ってみようか。 いや、過ぎてしまった時の為…

本気だから

ゲームをしてボコボコにしていじけられてボコボコにされていじけて言い合いになって殴りあいをしてボロボロになって笑えてきてまたゲームしよう

タバコマジうぜぇ8

嫌な予感がしていた。 ここにきて単位の心配はしていなかったが、終わりのカウントダウンへ意識を向けていた俺には不意討ち以外のなにものでもなかった。「今さら何かあるんですか。」 先生が口を開く。 「提出してもらった小論文は他の世界史でも提出しても…

タバコマジうぜぇ7

少し肌寒くなっていたように思う。 試練を乗り越えた達成感も頭からは消えていた。 高校生活のカウントダウンは厳密に言えばスタートから始まっているのだが、みんながそのカウントダウンを意識し始める時期だった。いつも通りの授業と休み時間。 くだらない…

私を形作る仲間たちへ

血液と同じ成分の涙は固まらない 悲しみを忘れられるように。血液と同じ成分の涙は透明 あらゆる感情に染められるように。血液と同じ成分の涙は抗体を持たない 私を私たらしめるために。涙腺の粋な計らい 私の身体は私と共に生きている 死ぬまでよろしく仲間…

タバコマジうぜぇ7

翌日 世界史の授業はいつも通り始まった。 5限が終わり6限の冒頭で先生は言った。 「授業終わりに小論文回収するから」 その時の先生の視線は俺と友人のことを見ていたと思う。先生よ、残念だったな。 蹴落とそうとも無駄だ。あなたは「提出しないと」とそう…

タバコマジうぜぇ6

時期的には尖閣諸島問題がテレビで取り沙汰されていた。 俺が取り組んでいる(進んではいない)課題と同じようなものかと勝手に解釈をした。 「テレビをつけてもこんな話ばっかりか」とチャンネルを回そうとリモコンに手をかけた瞬間だった。 そうだ、これをネ…

届かない文章と謝罪と感謝をここに

今週のお題「母の日」 離れる前の最後に覚えているのはあなたの笑顔です。 幼い頃は父と祖母がいて、その頃のあなたの顔は正直覚えていません。 父と離れることになったあの日 あとにも先にもあんなに泣いたことはありませんでした。飛行機が目的地につきゲ…

タバコマジうぜぇ5

今日でけりをつけなければならない。 俺は自宅で無限にも思える升目とにらめっこを開始した。文章能力に関して当時の俺は本を読むこともなかったし、国語の能力(これは現在もだが)が特に秀でていたわけでもなかった。おまけに眠りの国での滞在時間が長かった…

タバコマジうぜぇ4

「お前らは提出しないと単位ないから」 俺とクラスで唯一の友人の一人が個別で言い渡されたあまりにも無情な宣告は執行猶予を言い渡された被告人のそれだ。 渡された用紙の升目は不気味なほど整然と並んでいてそれからの頭痛の種になったことは言うまでもな…

タバコマジうぜぇ3

目が覚めるとそこにはおじさんの顔があった。 悪夢かと思った。先生は俺を眠りの国から救おうとしていたがイスを並べて不恰好ながら簡易ベッドを作っていた敵の軍勢に俺はひれ伏した。爆睡である。このような幾多の戦いも半年が経ち秋になった。 卒業まで半…

タバコマジうぜぇ2

数年後俺は高校生になった。 可もなく不可もなく過ごした高校生活が最後の年に差し掛かった頃、俺は世界史の授業を受けていた。同級生が4限を受けて帰路につく時間 俺は5.6限を受けていた。そう、拷問である。日本の地理すらままならない俺が世界進出するに…

タバコマジうぜぇ

小学生の時に夏休みの宿題で出た作文 俺が提出した作文のタイトルが「タバコマジうぜぇ」 俺以外の家族全員が吸っていたタバコへの憎悪を極限まで膨らませた作文だった。 ゴーストライターは兄貴の友達だった。意気揚々と担任に提出したその作文は 「タイト…

インスタグラム

インスタグラムがいいねの数を投稿した本人だけが見れるようにするか検討しているらしい。 いいね数が見れなくなることでいいねにこだわる人が減り質の高いコンテンツや友人とのつながりに意識を集中させる狙いだ。 いいね数に固執した過激な投稿も減るだろ…

ふと思った

アンケートは選択肢がいくつかあって 左に寄るほどポジティブ、右に寄るほどネガティブな答えが一般的だろう。 ポジティブな答えが天使だとしてネガティブな答えが悪魔だとしたら真ん中の答えはなんだ。 天使と悪魔は真逆の存在として描かれていてその間にい…

本はいい

思っていることが文字になる。 知らない世界も思ってもないことも当たり前のように繰り広げられていてフィクションは確実に現実に近づきつつある。 夢に見たことはもう目の前まで来ている。 これから現実で起こるであろうフィクションを既にインプットして生…

中二病

遠くで空が光ってる どこかに落ちているのかな 俺は死ぬまで中二病患者な訳だがあれほどまでに心をくすぐるものはない。 光ったら轟音が鳴り響いてギザギザギザギザ 背の高いもの、尖ってるものに落ちるらしい。 尖りすぎだろ。 俺の望む死にかたベスト3には…

その時は

親がいて兄弟がいた 学校があって友達がいた あるものの横に永遠を置いといた寂しくて泣いたら包まれて ただいまにはおかえりがついてきた いただきますの時間が好きだった少ししゃがむと虫がいて 丸い石を宝箱につめた 百円玉より価値があって五百円玉より…

幸せが欲しい その為に邁進する毎日は幸せではない苦しいことを乗り越えて幸せになる 苦しいことを積み重ねて幸せになる 苦しいことが続けば幸せなことがある一瞬の幸せが苦しみをかき消すことはある 一瞬の幸せが苦しみをかき消さないこともある苦しみの中…

蛇行する川のほとり

一見するとバリアを張っているようなその外見は見るものを惹きつける。 あの人は私たちとは世界が違う。 私たちに関わることはないし、関わろうとも思わない。 でもどこかで憧れている自分を奥の奥、 見えないところに仕舞って自分を騙す。 類は友を呼ぶのだ…

酔って書き捨てた一文

言いたいことは多くの本で語られていて 素敵な表現に変換してくれている ちっぽけな人生は想像の範囲内で 自分でない誰かが表現してくれているなら ここにいる私は何だろう 生まれながらに使命を背負っていて いつだってそこから遠くに行きたくて 描いた道を…

令和に乾杯