2019-01-01から1年間の記事一覧
この日に向けて丁寧に掃除をした。 あの人はどうせキッチンの綺麗さぐらいしか気づいてないんだろうな。そういう人だから。これといって不満があるわけじゃない。 だからこそなのかも。 ただ、好きなものぐらいは覚えていてほしかったかな。ただいまの声を聞…
今日はキッチンが綺麗だ。 なにかいいことでもあったのかな。 たまには甘いものでも買って帰ろうか。 家を出るときに帰りのことを考えるなんて久しぶりだ。好きなものはなんだっけ 苦手なものはあったかな 今さら聞いたら怒られるから無難なものにしようか。…
なーなーってば え、僕? お前しかいないじゃん なに? 本なんて読んでないで外で遊ぼうよ でも運動苦手だし それってそんなにおもしろい? おもしろい…と思うよ そっか、ちょっと見して あ… うーん、絵はないの? めくっていくと少しだけ入ってると思う う…
今週のお題「空の写真」プールも海も始めに浮かぶのは溺れた記憶と波に飲まれた記憶だけど、それに付随してあった茶店のメロンクリームソーダは忘れられないから、きっと溺れた記憶は消えてくれないけどそれでもいいと思うんだ。今夜は月が綺麗ですね今夜も…
音楽を止めた イヤホンを外して思う、この曲はまた頭から聴こう 覚えていたらの話だが。用事が終わりイヤホンを耳へ繋ぐ、途中から流れる音楽を聴いて思う、この曲は頭から聴きたいな。 そして思い出す、そういえば少し昔の自分も同じことを考えていたっけ。…
見聞きする物語はいつだって既製品で誰かを何かを経て自分に届く。 なにも完成した完結したものだけが既製ではなくて、 自分のところに届く頃に届くまでの過程はどうしたって既製してると言える。 ただ1つだけ既製せずに追い続けられるのはまぎれもなく自身…
そんなこと死ぬことに比べたらとそう思ってた。 何かに絶望して死を選ぶことは簡単なことなんじゃないかと勘違いしていた。 誰かにとっての苦しみは誰かにとっての苦しみにはなりえないことなのだけれど、それが誰かにとっての苦しみであるなら決して軽んじ…
向いてるも向いてないもやりたいもやりたくないも選べない領域は少なからずある。 それでも人に言われた時に自分が選ばなかったらもう二度とここには戻ってこれない気がしたんだ。
数を書けば崩壊していく文字を想いだけで壊しては正体の見えない積み木を組み立てているようで、完成したはずの集合体に角度をつけて見ては続きがあるように思えて、完成が遠のいていくように感じるのはまだ動き出していないこの文字が次にバトンを渡す準備…
以前ブログでタイトルを考えていて 「異星間交遊」が候補に挙がった。 何気なく調べてみたそのタイトルは 「異星間交流」という歌としてニアピンで存在していて勝手に親近感を覚えた。何気なく読んだ歌詞がいつのまにか書いた理由になっていた。そっか、この…
今週のお題「2019年上半期」18から19 平成から令和 上半期から下半期 いつもより多い節目が新鮮な空気を運んで新鮮な空気が平等な時間のスピードを上げている。予想がつく明日を簡単なへりくつで白紙に戻して初体験を謳歌する。絶えず続く毎日に簡単なへりく…
比較のしようはなくそれぞれの人生と巡り合わせだと割り切れたらどんなにいいのか。 立ってる位置を重ねても足跡は重ならないし惨めになるのはわかってるのに憧れて妬んで輝くチャンスを不意にする。成功した人の言葉は成功した瞬間から成功した人の言葉に成…
飛来した物体が頭上遥かを過ぎ去り0コンマ何秒か後に落ちた先は遠いはずの場所から聞こえた音とは考えられないほど鮮明にその音を轟かせた。微かに目の端を通過したその導線を頭の中でなぞりながら着地点を探り走る私の喉元から今にも溢れ出てしまいそうな…
近い将来 それもうんと近い将来に緊張する 明日のみんなの予定はなんだろう時間で見るとわからない 絶対的に訪れる死 不明瞭な時間で起こる明確な出来事遠い将来の自分 目先から離れた世界の想像 眼前にちらつくちっぽけな世界明日を考えて寝れなくなる 死を…
真っ白は0で1でも加わるともう0にはならない どれだけ擦って流しても限りなく0に近づくだけで1の粒子たちが細かく小さな1として巣くう純白なものは周りのその小さな小さな1をより強く濃く浮かび上がらせ2・3と繁殖させる媒介になる今見ている0が1…
会いたい人に会えたら求めるものが増えていくことはわかっているのに会いたいのはこの瞬間を満たすだけのマスターベーションでしかないからその後に襲う賢者タイムを考えるとこの気持ちのままでいることが一番いいのかもしれない そんな気持ちが薄れてきた時…
期待したらショックがでかいし期待されたら重圧がすごいけど期待されたことはないから僕の重力は変わらなくて期待する側にいることに文句があるわけでもないんだ同じ重さなのに苦しい顔をしてると遠慮しちゃうしされちゃうから平静を装っていることを知りつ…
嗚咽するほど泣きたい ぐちゃぐちゃな頭を脳ミソごと吹っ飛ばしたい 何に生きているかの螺旋を破壊できるなら脳ミソの一本一本を紐解いてその部分だけを切断してもいい 元の形に戻ることはなくまたどこかの一本に疑問が生まれるなら握りつぶして閉じた拳の原…
今週のお題「雨の日の楽しみ方」始まりも終わりもあっけないし梅雨って言われたのに雨も降らないから持ってる傘の役立てかたもわからなくて逆さ傘に水を溜めた重さで傘に戻った瞬間の疑似的な雨が好き
いきなりの雨 運が悪かった 運?先輩と鉢合わせた 運が悪かった 運?車にひかれた 運が悪かった 運?めぐりあわせ さだめ 運命 決まっていること過去に選んだ道 今目の前の岐路 二択三択四択無限択 未来の選択あの時の決断 こうすればよかった目の前の決断 …
行きに通った道を戻るだけ。 それだけでいいはずなのに日が傾き始めた帰り道はくたびれたアサガオと共にその形相を変えている。 目印にしたはずの店や看板が全方位から同じように見えるとでも思っていたのか。 浅はかな考えで迷わず進んだ自分に軽笑した。見…
教科書の右端で生まれる物語は著者と語り手から伝えられる本編を阻んでそれ以上の興味をくれた。 物語の作り手になりたくて書いた絵はページを捲っても滑らかに動くことはなくて、君の物語の一端に触れた私に生まれた黒いものは行き場なく溜まっていく。 度…
地で生きて海で生きて空で生きて 生きる場所のスタートラインでゴールまでの大半が消耗され、別の場所の者とすれ違うことはあれど長い年月で見ればそれは僅かであるのに、 あの時引き返したのはその僅かな出会い、あるいは出会い方に同情したからであってお…
この焦れったい暑さも開放的になる季節の訪れの中閉ざしてあるものを隠す材料に使って、隣の人の話にてきとうな相槌を打ちながらあなたを想っても私の存在は消えていると思うから、あの香水であなたみたいな人を連れてこようかな。
洋式便所行ったら後ろから入ってきたやつが口笛吹きながら横の便所入ったんだけど口笛吹きながら大きいの(多分)しててきっとあれは人型の音姫。
もういいはよくなくて もうわかったはわかってなくて 帰れは帰っちゃダメらしいあなたが空気を読めというのなら気が向いたらの気が向くことはないことと 行けたら行くの行きたくないと こちらから連絡しますの連絡すんなを敏感に察知して 空気を読んでくれま…
大きな葉に溜まった雨に見とれる 触れたら落ちるその雨を作りたくて葉っぱに水をかけた 葉脈に沿ってちぎることしかしなかった私を恨んでいますか できるならもう一度 ああ、日が暮れる
その日から北海道に連れていこうとする先生と頑なに拒む俺との戦いが始まるのだがそれはまた別のお話。 終わりにキングコングの西野亮廣さんが近畿大学の卒業式のスピーチでこんなことを言っていました。 未来を変えることはできないけれど過去を変えること…
突然降り始めた雨なのにそこに立っている君は まるでずっと雨が降っていたような佇まいで 保険をかけて持っていた傘を渡すことはないけど 気づかなくてもいいからここに置いておくよ 僕に雨が降ったとき気づかないけど きっと誰かが傘を置いてくれたと思うん…
鉛筆を転がして出た目の分だけ進む。 止まったマスに書かれた出来事は人生ゲームほどユーモアに溢れていない。つまらない。 マスの出来事も書いてみようか。 過ぎてしまったら戻れない。つまらない。 戻る鉛筆も作ってみようか。 いや、過ぎてしまった時の為…