ばのブログ

フルゆとり世代の俺

薄れていく残響は退屈で艶やかで

熱が冷め残り香にまた酔わされて未練がないとは言いつつ酒を呷ってはその話 余韻を残しながら消えていくのは次との繋ぎ目が不自然に聴こえないように 空っぽが好きですか、含みがあるのは嫌いですか 傀儡をお求めですか、全てが嘘でもいいですか あなたが誰…

零の夏

今週のお題「夏を振り返る」 今週のお題「わたしの自由研究」 梅雨を終えて夏が来る。どこまで続くかわからない曖昧な雨が終わりを迎える頃には、この道を通ることも残り少なくなっているのだろう。 彼女の横にいる彼はそんなことを知る由もなく近づく休暇に…

死神

いつからか、目が覚めた感覚もなく、気づけばどこかの教室にいた。正確には私が知る教室の風景と酷似した机や椅子の配置、更には黒板があることでここが教室であるという答えに至った。 相違点を挙げるとすればこの薄暗さだろうか。遅くまで学校に残ったこと…

近づきたいのは、どこか似ているからなんだと思う。

ぱたっと降らなくなったことを愁いたら、聞いていたかのように降った雨。 突然の雨は気を使ってかその雨足はどこか控えめで、呼ばれるまで待っていた様子を見れば彼の性格を計り知ることは難しくない。遠ざけられることが多いことを念頭に置き、近づくことは…

一期一会かは選べるけど、多分もう会わないと思う。だから泣いてるんだよ。

深夜に響く爆竹が皮膚に触れた感覚のない外気の速度を上げ気温を下げる。 人の気配と息遣いに敏感な午前2時は1分を過ぎた頃か、もっと深い時間かもしれない。 風より早く駆ければ追ってくる気配よりも前からの抵抗が気になるように、出すぎた杭が打たれる…

燃やして燃やして燃やして 灰になれたら連れてって 燃えて燃えて燃えて 灰になるまで見ていて止めないで止めて止めようとして もう遅い遅くない顔を見せて 洗濯物が回る煙たい匂いも消える リセット出来るキカイをくれる 全部回してしまえばいい抱えたものを…

近所

見て、これん、なにこれびっくりすると思うよいや、なにそれ、怖いよいーから、いーからなにもよくないんだけどじゃー開けるねうんじゃーんえすごくない?なにこれ見ればわかるでしょそういうことじゃなくてもっと驚くと思ったのに驚くほど驚いてるよそした…

電車の先頭車両から車掌さんを覗く 少年の目は輝いて車掌さんも輝いて 少々のプレッシャーにいつも以上の安全確認 君の理想に、夢になれるように 小窓から覗くその世界 薄い壁が隔てる過去と今と未来の自分と自分 追い付いて追い付かれて渡して渡されて 繋い…

無限大に思える宿題も驚くほど近い蜃気楼も夏休みの41日目も深海で見たあの人も山奥のあの子も全部この暑さにあてられて見た幻なんじゃないかと思うこの頃ですがお元気ですか

11:00 a.m.

この日に向けて丁寧に掃除をした。 あの人はどうせキッチンの綺麗さぐらいしか気づいてないんだろうな。そういう人だから。これといって不満があるわけじゃない。 だからこそなのかも。 ただ、好きなものぐらいは覚えていてほしかったかな。ただいまの声を聞…

7:00 a.m.

今日はキッチンが綺麗だ。 なにかいいことでもあったのかな。 たまには甘いものでも買って帰ろうか。 家を出るときに帰りのことを考えるなんて久しぶりだ。好きなものはなんだっけ 苦手なものはあったかな 今さら聞いたら怒られるから無難なものにしようか。…

僕は本を読む

なーなーってば え、僕? お前しかいないじゃん なに? 本なんて読んでないで外で遊ぼうよ でも運動苦手だし それってそんなにおもしろい? おもしろい…と思うよ そっか、ちょっと見して あ… うーん、絵はないの? めくっていくと少しだけ入ってると思う う…

メロンクリームソーダ

今週のお題「空の写真」プールも海も始めに浮かぶのは溺れた記憶と波に飲まれた記憶だけど、それに付随してあった茶店のメロンクリームソーダは忘れられないから、きっと溺れた記憶は消えてくれないけどそれでもいいと思うんだ。今夜は月が綺麗ですね今夜も…

また傘忘れたよ

音楽を止めた イヤホンを外して思う、この曲はまた頭から聴こう 覚えていたらの話だが。用事が終わりイヤホンを耳へ繋ぐ、途中から流れる音楽を聴いて思う、この曲は頭から聴きたいな。 そして思い出す、そういえば少し昔の自分も同じことを考えていたっけ。…

ふわっとした甘さが久々に浮かんだ

見聞きする物語はいつだって既製品で誰かを何かを経て自分に届く。 なにも完成した完結したものだけが既製ではなくて、 自分のところに届く頃に届くまでの過程はどうしたって既製してると言える。 ただ1つだけ既製せずに追い続けられるのはまぎれもなく自身…

ここは今から倫理です。

そんなこと死ぬことに比べたらとそう思ってた。 何かに絶望して死を選ぶことは簡単なことなんじゃないかと勘違いしていた。 誰かにとっての苦しみは誰かにとっての苦しみにはなりえないことなのだけれど、それが誰かにとっての苦しみであるなら決して軽んじ…

だからじゃない

向いてるも向いてないもやりたいもやりたくないも選べない領域は少なからずある。 それでも人に言われた時に自分が選ばなかったらもう二度とここには戻ってこれない気がしたんだ。

どこかの終わりへ

数を書けば崩壊していく文字を想いだけで壊しては正体の見えない積み木を組み立てているようで、完成したはずの集合体に角度をつけて見ては続きがあるように思えて、完成が遠のいていくように感じるのはまだ動き出していないこの文字が次にバトンを渡す準備…

軌道が重なった瞬間

以前ブログでタイトルを考えていて 「異星間交遊」が候補に挙がった。 何気なく調べてみたそのタイトルは 「異星間交流」という歌としてニアピンで存在していて勝手に親近感を覚えた。何気なく読んだ歌詞がいつのまにか書いた理由になっていた。そっか、この…

他のところで出会えたら

今週のお題「2019年上半期」18から19 平成から令和 上半期から下半期 いつもより多い節目が新鮮な空気を運んで新鮮な空気が平等な時間のスピードを上げている。予想がつく明日を簡単なへりくつで白紙に戻して初体験を謳歌する。絶えず続く毎日に簡単なへりく…

隠し薄れる覚悟

比較のしようはなくそれぞれの人生と巡り合わせだと割り切れたらどんなにいいのか。 立ってる位置を重ねても足跡は重ならないし惨めになるのはわかってるのに憧れて妬んで輝くチャンスを不意にする。成功した人の言葉は成功した瞬間から成功した人の言葉に成…

斜め上を行くちょっとの距離はその時々

飛来した物体が頭上遥かを過ぎ去り0コンマ何秒か後に落ちた先は遠いはずの場所から聞こえた音とは考えられないほど鮮明にその音を轟かせた。微かに目の端を通過したその導線を頭の中でなぞりながら着地点を探り走る私の喉元から今にも溢れ出てしまいそうな…

気付けば同じところを見てるから

近い将来 それもうんと近い将来に緊張する 明日のみんなの予定はなんだろう時間で見るとわからない 絶対的に訪れる死 不明瞭な時間で起こる明確な出来事遠い将来の自分 目先から離れた世界の想像 眼前にちらつくちっぽけな世界明日を考えて寝れなくなる 死を…

覆水

真っ白は0で1でも加わるともう0にはならない どれだけ擦って流しても限りなく0に近づくだけで1の粒子たちが細かく小さな1として巣くう純白なものは周りのその小さな小さな1をより強く濃く浮かび上がらせ2・3と繁殖させる媒介になる今見ている0が1…

枠組み

会いたい人に会えたら求めるものが増えていくことはわかっているのに会いたいのはこの瞬間を満たすだけのマスターベーションでしかないからその後に襲う賢者タイムを考えるとこの気持ちのままでいることが一番いいのかもしれない そんな気持ちが薄れてきた時…

加重

期待したらショックがでかいし期待されたら重圧がすごいけど期待されたことはないから僕の重力は変わらなくて期待する側にいることに文句があるわけでもないんだ同じ重さなのに苦しい顔をしてると遠慮しちゃうしされちゃうから平静を装っていることを知りつ…

整理

嗚咽するほど泣きたい ぐちゃぐちゃな頭を脳ミソごと吹っ飛ばしたい 何に生きているかの螺旋を破壊できるなら脳ミソの一本一本を紐解いてその部分だけを切断してもいい 元の形に戻ることはなくまたどこかの一本に疑問が生まれるなら握りつぶして閉じた拳の原…

今週のお題「雨の日の楽しみ方」始まりも終わりもあっけないし梅雨って言われたのに雨も降らないから持ってる傘の役立てかたもわからなくて逆さ傘に水を溜めた重さで傘に戻った瞬間の疑似的な雨が好き

いきなりの雨 運が悪かった 運?先輩と鉢合わせた 運が悪かった 運?車にひかれた 運が悪かった 運?めぐりあわせ さだめ 運命 決まっていること過去に選んだ道 今目の前の岐路 二択三択四択無限択 未来の選択あの時の決断 こうすればよかった目の前の決断 …

迷いと決断と私

行きに通った道を戻るだけ。 それだけでいいはずなのに日が傾き始めた帰り道はくたびれたアサガオと共にその形相を変えている。 目印にしたはずの店や看板が全方位から同じように見えるとでも思っていたのか。 浅はかな考えで迷わず進んだ自分に軽笑した。見…