タバコマジうぜぇ5
今日でけりをつけなければならない。
俺は自宅で無限にも思える升目とにらめっこを開始した。
文章能力に関して当時の俺は本を読むこともなかったし、国語の能力(これは現在もだが)が特に秀でていたわけでもなかった。おまけに眠りの国での滞在時間が長かったためか北方領土に関する知識など皆無であり、北方四島の名前すら知らない状況だった。
このままではまずい。
俺はひとまずパソコンを起動した。
そこには吐き気を催すよう設計されたかのような文字の羅列がひしめき合っており、昼の弁当と夜の晩御飯を想像するほどしか稼働しない俺の脳ミソには明らかにキャパオーバーであった。
「単位ないから」「単位ないから」
「単位ないから」「単位ないから」
頭でこだまする呪文の大合唱。
俺はもうダメなんだ
同級生のみんな俺は楽しかったよ
来年から四年生になるんだ
励ましなんかいらない、笑ってくれよ
筆を置いた俺はテレビをつけた。
つづく