タバコマジうぜぇ7
少し肌寒くなっていたように思う。
試練を乗り越えた達成感も頭からは消えていた。
高校生活のカウントダウンは厳密に言えばスタートから始まっているのだが、みんながそのカウントダウンを意識し始める時期だった。
いつも通りの授業と休み時間。
くだらないことを話しながら食べるお昼は味云々ではなくひたすらに楽しかった。
世界史の授業も終わるんだ。
近づきつつあるその日を漠然と想像していた。
めずらしく目が冴えていた世界史の授業はここまでの歴史を取り戻せない俺を横目に進んでいく。
年始めに渡されたレジメでは俺の生きている時代には追いつかずに終わるはずだったと思う。
6限が終わり帰路につくとき先生に呼び出された。
今さら話すことは無いはずなのに。
つづく