ばのブログ

フルゆとり世代の俺

直線の僕でも誰かよりは先にいる。だから笑って手を振るよ。

歩いていた。順調に。
足が止まった。突然に。
出す足が見つからなくなってしゃがんだ。考えて見渡して少し戻って別の道を進む。また止まった足を限界まで伸ばして横を見た。あの時しゃがんで残した書き置きの文字の欠片を頭に溶かして思い出す。あそこはあそこまで、ここには先があるって思ったからここまで来たのに並んでみると一歩も先には行けなくて、また間違ったのかなって。でも戻るのはしんどくて、抜け道や隙間をくまなく探すんだけど見つからない。遠くで手を振っている人に聞いてみようかなんて考えるんだけど、どこか恥ずかしくって悔しくて笑顔で手を振り返すんだ。
滲んだ涙は感動か悲観か絶望かなんて気づけなくて気づかないけど、知らないふりをしてよ。それが救いになることもあるから。