健康って難しい
とある喫茶にて
「若いのにタバコ吸っているのかい」
言葉とは裏腹に優しい笑みをこぼすおばあさんに問われた。
どうやら旦那さんとブレイクタイムを決め込むらしい。
「タバコ好きなんですよ、よくないとは思うんですけど。」
「好きなもんは吸ったほうがいい」
隣にいた仏頂面のおじいさんが食い気味に口を挟む。
「またそんなこと言って」とおばあさん。
「俺はもうこの年になったら辞める気はねーよ」とおじいさん。
なんだこのほのぼのするやり取りは。
「俺の周りの奴らは禁煙した途端に死んじまったよ」
「そしたらおじいさんもタバコ辞められないね、死んじゃうから」
「そうなんだよ、本当は吸いたくないんだけどな」
おい、顔がにやけてるぞ。タバコ好きなだけだろ。
おばあさんも呆れ顔だ。
健康のための生活習慣はいくらでもある。
全体で見ても健康意識は確実に上がっているんだろう。
タバコのステマをするわけでもないし、俺自身タバコは吸わないほうがいいとも思う。
健康被害的なものに詳しいわけではないけど、体にマイナスな部分は多分に含んでいて周りにも害を及ぼす場合がある。
タバコ吸っていて良かったことってある?
と問われれば、これです。と提示できるものは特にない。
禁煙の流れはどんどん浸透していってタバコを吸う人は減少の一途を辿っているわけで、俺だって流れに身を任せながらどこかでタバコとはお別れを告げる時が来るんだろうけど、あのおじいさんとおばあさんと一時でも過ごした時間は消えるものではない。
これからの未来
喫煙所や喫茶で生まれるであろうちょっとした温かい時間もこの流れと一緒に少しずつ姿を消していくんだ。
なんだか少し寂しい。
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