ばのブログ

フルゆとり世代の俺

アイドル

被された仮面
自ら被ったこともあった
頬に食い込んだ指が赤く染まる

好奇心
別の自分
人間になる感覚
纏う布の重さを感じさせない流麗な佇まいと狂いのない縫合が音を遮断する。

確かに脱いだ布は肌に少しの重さを残し重みを増していく
一着一着が隠していたものは肌だけではない

茨に覆われた煌煌たる世界
これからも重ねていくことの恐怖
止まらない歩みは布の粘りけをより濃くする
湿り気は感じられない
乾いた水を吸った重さ
背中に鞭を打ち光を浴びる

体を覆っていた錯覚に気づいたとき
顔を上げると知らぬ顔
どれが本物かを探り変えてもたどり着くことはない


これが選んだ道
後悔はない
例え周りが離れなんと言おうと